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その2

は〜い、みんな。
元気してるかしら。
はじめまして。
よい子───自称でも何でもいいわ───の味方のリリスちゃんです。
さて、急なことで驚きでしょう。
ここはどこ?
わたしは誰?
そんなことを考えている人もいるかもしれません。
が!
あなたがここにいるということは、そして今こうやって私の話を聞いているということは!
なんと!
ぱんぱかぱ〜ん。
おめでとうございます!
あなたは、選ばれたのです!
何に選ばれたかというと、あなたは「願いごと」をかなえられるのです!
え〜とね。
あなたがいるところは図書館。
ただの図書館じゃないわよ。
ここは、宇宙と同じ広さを持つ図書館なの!
宇宙のどこかにあるかもしれないという、アカシックレコードなんか目じゃないわ。
ていうわけだから、もちろん!
ここにある本もまた、ただの本じゃありませんことよ、奥様。
なんと、この本1冊、1冊が。
そう! 「世界」なのです!
本を開けば、そこにあるのは、文字じゃなくて、たくさんの人が生きて、生活している世界なのです!
・・・・・・あなたがついさっきまでいた所も、この図書館から見れば、本の1冊でしかないってことなのよ、つまり。
で、宇宙と同じ広さのこのとっても巨大な図書館にある本のすべてが、それぞれの世界なの。
「平行世界」ってご存知かしら?
あなたがいる世界の隣にある、そっくりの世界ってやつ。
机の上にある水の入ったコップが、倒れた世界と倒れなかった世界、両方あるんじゃないかしら? ていう話。
ええ、あります。
ありますとも。
コップを倒す世界だろうが、椅子が倒れる世界だろうが、そもそもテーブルにコップを置かなかった世界だってあるわよ。

・・・・・・なんとなくわかってきてくださったかしら。
つまり。
この図書館の中には「もし〜だったら」という世界はもちろん、もっと空想的な世界だってあるのよ。

さて!
そこで、今、あなたが持っている<切符>の話になります。
元の世界で交わした契約条項にのっとり、あなたには複数の切符が渡されています。
なくさないでね。
あなたはその切符の枚数の数だけ、好きな本の中に文字通りは入ることが出来ます。
どんな本でもok♪
好きなあの子とラブラブになっている世界だろうが、嫌いなあの子に復讐している世界だろうが、それはあなたのお望みのまま。
しかも!
入ってみたけれど、やっぱりこの「世界」はいやだな〜なんて、わがまま───もとい、理想の高い人でも問題なし!
切符の数だけ、別の世界を選んでいーの。
すごいでしょ? ナイスでしょ?
いい?
どんな世界でもいいんだからね。
変に妥協しちゃ駄目よ、そんなことしたら、絶対に後悔するわ。
あなたの究極の理想をかなえるつもりで、本を選ぶのよ。
あ〜いいな。
うらやましいな。
わたしが代わって欲しいくらいだわ、ホント。
お客さん、お上手なんだから。
おかげで、こっちはすっからかんよ♪

はい、そういうわけで、これからあなたには、夢いっぱいな旅行が待っているのですが・・・・・・何かご質問は?
・・・・・・え、<切符>なんて持ってない。
・・・・・・。

何よ、ちょっと待ってよ。
なんでそんなやつがここにいるのよ。
だいたい、切符を使い切ったんなら、とっくの昔に───。
え? そもそも<切符>なんてもらっていない?
だから、どーしてそういうやつが、わたしの前にいるわけ?
それからさ、さっきから気になってるんだけど、ここに出てる女だれよ?
まるで「これが、わたしよ♪」、なんて感じでいるけどさ!
これ誰よ? わたしじゃないじゃない!
わたしは?
わたしの絵は、なんでないのよ!?

・・・・・・なによ。
落ち着いているわよ。
ん? 質問?
<切符>持ってないやつに、何で答えてやらなきゃならないわけ?
・・・・・・まーいいわ、何? 言ってごらんなさい。

え? <切符>を使い切った奴は、どうなるかだって?
───この映像は録画につき、お客様の質問には答えられるようなシステムにはなっておりません。
それでは、お客様には快適な「世界」の旅をお楽しみいただけるよう、スタッフ一同、心よりお祈り申し上げております。
じゃ、そういうことで〜♪

 

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