───その時、空が裂けた。
なんの前触れもなく。
なんの脈絡もなく。
いきなり、さも当然の様に。
そして赤く巨大な獣が現れる。
同時に、天を飛ぶ一人の少女の姿も。
「・・・・・・あれ以来、この木は年をとりません」
「ふうん」
「伝説は、本当なのですよ」
「それは別に疑ってないよ」
「え?」
「だって・・・・・・君がここにいるもの」
「こないな感じになりましたけれど、
どうでっか? お客さん」
「歌うまいな」
「そうですな」
「録音しような」
「そうですな」
「‥‥‥なんで、いきなりこういうことになっているんだろう」
「魔術ですから」
「‥‥‥」
「ネズミが1匹、ネズミが2匹。
お掃除大変だよね」
「ダメだダメだ。女性の扱い方はそうじゃない」
「‥‥‥あんた誰だよ」
「やれば分かる」
「そないにジロジロ見やんとってぇな。
はずかしやないの」
「え、えっとあの、わ、わたしそういう役所なんですか?」
「ふ、ふかこうりょく〜っ」
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