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「たっだいまー拓人ぉー!!」 「……何だその格好……」 俺はドアが開いた途端、そこに立っている遼太の衣装に言葉を失った。 「あれ? 言ってなかったけ? 今日はケーキ売りのバイトだって」 「いや…言ってたけどさ……。ただ、まさかその衣装のまま家に戻って来る馬鹿がいるとは思わないだろ」 「似合うだろー? ほら、二人でクリスマスパーティーするのにムード出るかなーって」 「……」 白髭のサンタクロース。 なかなか出来のいい顎髭だったけれど、いかんせん、まだ高校生の面影が残る遼太の顔には似合わない。 まぁ、こんな夜に年若いサンタクロースが横浜の街を何人歩いていようとも、誰も何も気にしないとは思うけれど。 「ほらケーキ! 売れ残りじゃないぜ、一番いいやつ朝から予約しといたんだ! あと、ケーキ屋の叔母さんがおまけにってチキンもくれた!」 そう言って遼太は俺に大きな包みを手渡し、履き古したブーツを脱ぎ始める。 「ちゃんとシャンパンは買っといてくれたよな?」 「あ、ああ…買ったよ、冷蔵庫ん中に入れてある」 「よし! じゃぁ早速パーティー始めようぜ!」 |
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